2008年09月24日

久しぶりの訪問記です。
今回は、ストーブの簡単な構造説明と併設されている雑貨屋さんの紹介を予定していましたが、前回以上に長い説明になってしまいそうなので、雑貨屋さんの紹介は次回にさせていただきたいと思います。

ファイヤーサイドさんに行って薪ストーブを分解していただきました。
上部の写真はストーブ内部の構造です。

簡単そうな構造と思っていたのですが、実に大小様々なパーツによって構成されてます。
触媒付の機種には、前面内部から『ファイヤーバック』と言う金属板を外すと二次燃焼室の中に『キャタリティックコンバスター(触媒)』(下部写真)と言うパーツがあります。このパーツが一次燃焼で出た煙に含まれるクレオソートなどの副生成物を約90%浄化してくれる役割と、約25%の薪も節約する事ができます。

この パーツは『ダンパー』と呼ばれる煙突に直接排気と、二次燃焼室に煙を送るという二つの働きを切り替える蓋状のパーツを手動レバーで開閉し、機能させます
『キャタリティックコンバスター』も消耗品ですので、『ファイヤーバック』を外し、目視して大きな崩れや、はく離などがあれば交換時期です。
ストーブ内の背面側には『バイメタルコイル』(下部写真)と言うパーツがあり、ストーブの熱で伸び縮じみし、吸気する空気の量を自動で調整してくれます。
このパーツも消耗品ではありますが、交換時期は使用頻度にもよりますが約十年前後に一度ほどとの事です。

前面のドアガラスには、ガラスの内面側に煤が付きにくくする為にドア上部から一次燃焼空気が流れ落ちる『エアウォッシュ機能』があります。
機能性と共に、薪ストーブを視覚的に楽しむ為にも優れた機能ですね。
空気の流れを簡単に説明すると、触媒式なら一次燃焼空気取り入れ口(底部)から吸気し、ドアガラス上部から一次燃焼室(薪を燃やす場所)で薪を燃焼させ、その時に発生した煙が二次燃焼室内の『キャタリティックコンバスター(触媒)』を通り、煙突に排煙されます。
触媒の無い機種は、『キャタリティックコンバスター』が無いので、二次燃焼室でもう一度、過熱燃焼させ排煙します。
もう少し説明させて戴きたい構造もありますが、すべて説明すると大変な長さになってしまいますので、もっと薪ストーブの事を知りたいと興味のあるお客様は、来春竣工を予定しています弊社のログハウス展示場(滋賀県守山市)に足をお運び戴き、実際の薪ストーブをご覧戴きながらご説明をさせて戴きたいと思います。
次回はファイヤーサイドさんが併設されています雑貨屋さんを写真をふまえてご紹介させて戴きたいと思います。

Yokoe